楽亭茶飲み話

更新と雑談

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「ゆうすけ…」考(単行本)

GWを越えて、元気です。
しかしなんと、いまだLJ文庫は中巻の真ん中あたりです。
だって、一気に読み終えたくないんだ…楽しみは長く保たせたいんだ…(切ないことを言うな)
というわけで、他の本と並行しながら少しづつ読んでいる次第です。
とりあえず北越雪譜はとても面白いです。ありがとう根来さん加納さん…!

そんなわけで後半未読なので、まだラストに関するあれこれは単行本版で妄想中です。
今日も電話ボックスの横を通った時、思わず脳裏に浮かんだのは、あの合田さんが刺された時の「ゆうすけ…」という呟きです。これは確か半田氏も理解しておらず、合田さん自身もおそらく無意識であったので、このまま作者と読者しか知らない事実(笑)として埋もれていくことと思われます。加納さんがこのつぶやきを知ることはないでありましょう。
しかし。だがしかし。仮に、合田さんが最期に(生きてますが)、口にした言葉が「ゆうすけ…」であったことを、後になって加納さんが知ったとしたら、どう思うだろうか。嬉しいか。哀しいか。その両方か。

いや…案外、臓腑をえぐられるような思いをするんじゃなかろうか。
自殺に近いような死を前にして、無意識に出た呟きが、「ゆうすけ…」という自分への呼びかけだった。
今まで、自分の声が、存在が、雄一郎に届かなかったのだと思っていた。
(だからつい、その無念を本人にぶちまけた。)
しかし、雄一郎の声を、叫びを聞いていなかったのは、実は自分の方なのか?
分かっていなかったのは、自分の方か。
――こりゃ衝撃です。そう考えてしまったが最後、これは打ちのめされます。
保護者をもって任じていた身としては尚更です。どういう顔をして見舞いに行けばいいんだ。
相手はあの合田さんなだけに、加納さんとしてはもう他に打てる手はなかったと思いますが、それでもこれは苦しいんじゃなかろうか。いやまあ、もちろん仮定の、勝手な想像なんですけど。加納さんは自分に厳しそうです。
読者としては、あの呟きに救われたのですけどね。

*昨夏に読んだ時の記憶なので、なにかおかしかったらすいません。


と、そんなことを考えながら駅を後にする春なのでした。
高村オンリー、行きたいなあ!

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